アドレナリンとは？

アドレナリンとノルアドレナリンは名前が大変似通っていますが、この２つのホルモンに違いがあります。そもそも前提として、アドレナリンもノルアドレナリンも、怒りや不安を感じたときや、一気に興奮状態となり集中力を高めたいときに体内から分泌されるホルモンという点では共通しています。しかし、ノルアドレナリンが脳内や交感神経の末端部分から分泌される神経伝達物質であるのに対して、アドレナリンは身体全体に対して興奮状態を促す役割があります。また、アドレナリンはそもそも脳の視床下部が危機を察知することで交感神経から副腎に伝わった結果、副腎髄質から分泌されます。一方でノルアドレナリンは前述のとおり、神経伝達物質であるために脳内や神経から分泌されるのです。このようにアドレナリンとノルアドレナリンには大きな違いはありますが、ノルアドレナリンが副腎に到達したときにアドレナリンが生成されるというのがポイントとなります。つまり、ノルアドレナリンがあるからこそ、アドレナリンが作られるというわけです。